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  <title>咳をしても一人</title>
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  <description>孤独な趣味の世界</description>
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    <item>
    <title>虚栄の街：ヤスミン・ハムダンの「ベイルート」</title>
    <description>
    <![CDATA[<iframe width="560" height="315" src="//www.youtube.com/embed/IQdl38U_-nE" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe><br />
<br />
<div style="text-align: center;">Yasmine Hamdan - Beirut</div><table border="0" style="width: 560px;"><tbody><tr><td align="right"><span style="color: #993366;">شرب العرق&nbsp;</span><br />
<span style="color: #993366;">لعب الورق </span><br />
<span style="color: #993366;">خيل السبق </span><br />
<span style="color: #993366;">صيد الحمام </span><br />
<span style="color: #993366;">رسمال بيروت </span><br />
<br />
<span style="color: #993366;">لبس الغوى </span><br />
<span style="color: #993366;">شم الهوى </span><br />
<span style="color: #993366;">اكل الهوى </span><br />
<span style="color: #993366;">شاغل عقول </span><br />
<span style="color: #993366;">سكان بيروت </span><br />
<br />
<span style="color: #993366;">بيروت </span><br />
<span style="color: #993366;">زهرة من غير أوانها </span><br />
<span style="color: #993366;">بيروت </span><br />
<span style="color: #993366;">محلاها ومحلا زمانها </span><br />
<span style="color: #993366;">بيروت </span><br />
<span style="color: #993366;">يا حينها ويا ضيعانها </span><br />
<span style="color: #993366;">تذبل </span><br />
<br />
<span style="color: #993366;">ما في عمل </span><br />
<span style="color: #993366;">ما في امل </span><br />
<span style="color: #993366;">برك الجمل </span><br />
<span style="color: #993366;">ركب النحس </span><br />
<span style="color: #993366;">تجار بيروت </span><br />
<br />
<span style="color: #993366;">الغندرة </span><br />
<span style="color: #993366;">والفنغرة </span><br />
<span style="color: #993366;">والبهورة </span><br />
<span style="color: #993366;">كتر البطر </span><br />
<span style="color: #993366;">هالك بيروت&nbsp;</span></td><td align="left"><span style="color: #993366;">shurb l-'araq</span><br />
<span style="color: #993366;">la'b l-waraq</span><br />
<span style="color: #993366;">khayl s-sabaq</span><br />
<span style="color: #993366;">sayd l-hamam</span><br />
<span style="color: #993366;">rismal bayrut</span><br />
<br />
<span style="color: #993366;">libs l-ghawa</span><br />
<span style="color: #993366;">shamm l-hawa</span><br />
<span style="color: #993366;">akul l-hawa</span><br />
<span style="color: #993366;">shaghil 'uqul</span><br />
<span style="color: #993366;">sukkan bayrut</span><br />
<br />
<span style="color: #993366;">bayrut</span><br />
<span style="color: #993366;">zahara min ghayr awaniha</span><br />
<span style="color: #993366;">bayrut</span><br />
<span style="color: #993366;">mahala-ha wa-muhalla zamaniha</span><br />
<span style="color: #993366;">bayrut</span><br />
<span style="color: #993366;">ya haynaha wa-ya di'anha</span><br />
<span style="color: #993366;">tadhbul</span><br />
<br />
<span style="color: #993366;">ma fi 'amal</span><br />
<span style="color: #993366;">ma fi amal</span><br />
<span style="color: #993366;">baraka l-jamal</span><br />
<span style="color: #993366;">rakib n-nahs</span><br />
<span style="color: #993366;">tujjar bayrut</span><br />
<br />
<span style="color: #993366;">al-ghandara</span><br />
<span style="color: #993366;">wa-l-fanghara</span><br />
<span style="color: #993366;">wa-l-bahwara</span><br />
<span style="color: #993366;">katir l-batar</span><br />
<span style="color: #993366;">halik bayrut</span></td><td align="center">アラックを呑み<br />
トランプで遊び<br />
競馬に賭け<br />
鳩を捕える<br />
ベイルートの資本<br />
<br />
誘惑の衣服<br />
愛欲を嗅ぎ<br />
愛欲を食らう<br />
官能への没頭<br />
ベイルートの住人たち<br />
<br />
ベイルート<br />
時期外れの花<br />
ベイルート<br />
その土地、時の持続による虚飾<br />
ベイルート<br />
その荒廃よ、その残骸よ<br />
しおれていく<br />
<br />
仕事もなく<br />
希望もなく<br />
駱駝は膝をつき<br />
不幸が乗りかかる<br />
ベイルートの商人たち<br />
<br />
気障ったらしく<br />
愚鈍で<br />
徒に消費する<br />
行き過ぎた虚栄<br />
滅びゆくベイルート</td></tr></tbody></table><br />
<br />
<hr /><br />
<br />
近頃、この曲に取り憑かれている。<br />
<br />
ヤスミン・ハムダンはレバノン出身のミュージシャンで、元々は「中東のマッシヴ・アタック」と呼ばれたソープ・キルズというバンドのボーカルであったらしい。<br />
<br />
その存在を知ったのは、昨年末に日本でも公開されたジム・ジャームッシュの新作のヴァンパイア映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』に彼女が出ていたためだ。<br />
タンジェの街をさ迷う主人公が、たまたま彼女の演奏を耳にし、吸い寄せられるという印象的なシーンである。なんとYoutubeに落ちていたので、早速埋め込んでおく。<br />
<br />
<iframe width="560" height="315" src="//www.youtube.com/embed/EIjRX0K0pFM" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe><br />
<br />
ここでバックに用いられている、カルカベと呼ばれる鉄製の大きなカスタネットは非常に北アフリカ的な楽器で、近年日本の好事家たちの間でも知られるようになっているモロッコのグナワが、あの独特のリズムを生み出すのに使用することでも有名だ。<br />
そうしたこともあって、てっきりモロッコの人かとばかり思っていたのだけど、この前タワレコに行った時に試聴機に彼女のアルバムがあって、それで名前を知ったのだった。<br />
同じアラブでもマグリブ（西）とマシュリク（東）では随分違うのだから、ジャームッシュの表象は、乱暴というか粗雑な感は否めない。しかしまあ映画自体は、相変わらずの贅を凝らした映像と音楽に、もうただただうっとりするばかりで、素晴らしいものだった。個人的には、どちらかと言えば前作『リミッツ・オブ・コントロール』の方が好きだったけどね。<br />
<br />
で、その時はハムダンのアルバム『ヤー・ナース』は買わず、というかいまだに入手してないんだけど、名前を控えておいたのをいいことに、この曲ばっかり聴いているのである。<br />
<br />
ちなみにそのアルバムは映画の公開に合わせて2013年に米盤・日本盤が出たけれど、レバノンとフランスでは2012年に既にリリースされていたらしい。<br />
<br />
<img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/Img/1397436041/" alt="" width="200" style="float: left;" />　<img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/Img/1397436042/" alt="" width="200" style="float: left;" /><br />
<br />
<br />
<br />
　左：2012年盤<br />
<br />
　右：2013年盤<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
この人、物凄く動画映えするはずなのに、なんだかどちらのジャケも微妙だなーという気がしないでもないが・・・<br />
<br />
ま、それはともかくとして、そこに収められている「ベイルート」という曲である。<br />
<br />
この歌詞は、オマール・エル＝ゼンニという1940年代の詩人の作品から採っているとのこと。<br />
冒頭に埋め込んだ<a href="https://www.youtube.com/watch?v=IQdl38U_-nE" title="">ミュージック・ヴィデオ</a>の説明欄にはアラビア語とその英語訳が載っているのだけど、この訳はどうも大意を伝えるのに主眼が置かれているのか、正確さには欠けるようだ。<br />
<br />
そこで、今回は頑張って自分で訳してみた。<br />
<br />
ただアラビア語という言語は、文語と口語の距離が著しく、前者がイスラームという宗教との関係で、まるで冷凍保存でもされたかのようにほとんど不変であるのに対して、後者はまさに「生きた言語」で、時代・地域によって大きく異なる。この曲の詩も、おそらくはレバノンあたりの古めかしい口語の影響が強い。<br />
で、僕は文語である正則アラビア語の、それも不完全な知識しか持ち合わせてないため、この拙訳も決して十分なものではないだろう。中列のアルファベット表記も、かなりいい加減なものである。<br />
しかしまあ、それでも何かの足しになれば、と思う。なにせこんなにいい曲なのだから。<br />
<br />
ちなみにこの曲のミュージック・ヴィデオには、2013年盤の発売に合わせて作られた別バージョンがある。<br />
<br />
<iframe width="560" height="315" src="//www.youtube.com/embed/di1JUR6Dvbo" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe><br />
<br />
昔のベイルートの８ミリ映像をモンタージュしたこちらのものも、実に優れた映像作品になっていると思うが、個人的には、ハムダンの匂い立つような妖艶さを味わえる最初のバージョンをより好んでいる。]]>
    </description>
    <category>音楽れびう</category>
    <link>http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%8C%E3%81%B3%E3%81%86/%E8%99%9A%E6%A0%84%E3%81%AE%E8%A1%97%EF%BC%9A%E3%83%A4%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%A0%E3%83%80%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%80%8D</link>
    <pubDate>Sun, 13 Apr 2014 17:06:04 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>ほらほら、また始まったぜ　Rachid Taha's self-cover of &quot;Voilà Voilà&quot;</title>
    <description>
    <![CDATA[<iframe width="609" height="343" src="//www.youtube.com/embed/A6WIbvwcVUg" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe><br />
<br />
<span style="color: #339966;">Voil&agrave;, voil&agrave;, que &ccedil;a recommence</span><br />
<span style="color: #339966;">Partout, partout, et sur la douce France</span><br />
<span style="color: #339966;">Voil&agrave;, voil&agrave;, que &ccedil;a recommence</span><br />
<span style="color: #339966;">Partout, partout, ils avancent</span><br />
　　ほらほら、また始まったぜ<br />
　　どこもかしこも、この甘美なるフランスで<br />
　　ほらほら、また始まったぜ<br />
　　どこもかしこも、奴らがのさばってやがる<br />
<br />
<span style="color: #339966;">La le&ccedil;on n'a pas suffit</span><br />
<span style="color: #339966;">Faut dire qu'&agrave; la m&eacute;moire on a choisi l'oubli</span><br />
<span style="color: #339966;">Partout, partout, les discours sont les m&ecirc;mes</span><br />
<span style="color: #339966;">Etranger, tu es la cause de nos probl&egrave;mes</span><br />
<span style="color: #339966;">Moi je croyais qu'c'&eacute;tait fini<br />
</span><span style="color: #339966;">Mais non, mais non, ce n'&eacute;tait qu'un r&eacute;pit</span><br />
　　教訓は不十分だった<br />
　　記憶を葬ってしまうことにしたようだな<br />
　　どこもかしこも、お馴染みの決まり文句さ<br />
　　外国人が、諸悪の根源なんだとさ<br />
　　そんなものはとうの昔に終わったと思っていたら<br />
　　一時の休止に過ぎなかった<br />
<br />
------------------------------<br />
<br />
年度末ということで、最近は飲み会続きだ。<br />
それで、どのタイミングでやったのかは分からないのだが、Kダブシャインと宇多丸の新曲<a href="http://www.youtube.com/watch?v=kL-tWxrolm8" title="" target="_self">「物騒な発想（まだ斬る）feat. DELI」</a>が、いつの間にか僕のiPhoneにダウンロードされていたのである。これはまったく恐ろしい話で、酔っぱらった勢いでMP3をDLしまくった挙句に破産、ということにもなりかねない。気をつけないといけない。<br />
<br />
さて、話題のこの曲であるが、右派のKダブと左派の宇多丸の二人が様々なトピックに触れて世相を斬るというスタイルは、少なくとも<a href="http://www.youtube.com/watch?v=ar48jyB_vSQ" title="" target="_self">「キ・キ・チ・ガ・イ」</a>の頃から続くもので、そこで挙げられる色々な問題のうちの一つだけを取り立てて強調し、その枠内で曲を評価するのは、短絡的にすぎるというものであろう。<br />
とはいえ、「アホなレイシストが愛国者を自称」、「ネトネト粘着、ウヨウヨ湧く」などの文言は、ある方面でも<a href="http://hosyusokuhou.jp/archives/37084775.html" title="" target="_self">反響</a>を呼んでいるようだ。実際、Kダブによる後者は名パンチラインであると思う。<br />
<br />
昨年来の、メディアの報道においてはヘイトスピーチと呼ばれる問題、よりスペシフィックには、在日特権を許さない市民の会をはじめとする「行動する保守」の界隈と、それに対するカウンター勢力の衝突は、Twitterなどを通して大体フォローしていた。<br />
僕はヘタレなので、実際に行動に参加したことは恥ずかしながらまだないのであるが、反人種差別のデモなどがあれば、行ってこようかと思っている。<br />
<br />
2chまとめサイトなんかを挙げるまでもなく、ネット空間での「愛国」を笠に着た差別的言説の氾濫には、ちょっと本当に圧倒されるものがある。個々の言説の大部分は紋切型の焼き増しであり、実に取るに足らないものであるのは間違いない。<br />
それでも、この停滞した社会の雰囲気のなかで、鬱屈していたり、あるいは漠とした不安を抱えた状態で、浴びるようにああいった差別を煽る情報に触れていたら、陰謀論的思考に落ち込んでしまうのも、わからないでもない気がする。<br />
<br />
ただ世の中が行き詰まると自民族中心主義的な排外主義が台頭してくるというのは、本当にどこにでもある、ありふれた話だ。<br />
そうした意味でも、去年のラシッド・タハの新作『Zoom』のラストを、"Voil&agrave; Voil&agrave;"という反レイシズムを歌った自身の代表曲のセルフカバーが飾っていたのは、日本での動向とのシンクロを感じさせるものだった。<br />
このことについては、すでに<a href="http://www.ele-king.net/review/album/003217/" title="">鈴木孝弥がEle-Kingのレビュー</a>で書いてくれているので、何も僕がそこに付け足すことはないのだが、ミック・ジョーンズとブライアン・イーノとの共作で、ミュージック・ヴィデオ版ではさらに多くのゲストが参加しているこの曲は、昨年よく聴いていたもののなかでも印象的だったし、「物騒な発想」をきっかけに思い立ち、自分のブログでも少しこのことについて少し書いてみた次第である。]]>
    </description>
    <category>音楽れびう</category>
    <link>http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%8C%E3%81%B3%E3%81%86/%E3%81%BB%E3%82%89%E3%81%BB%E3%82%89%E3%80%81%E3%81%BE%E3%81%9F%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%9C%E3%80%80rachid%20taha--</link>
    <pubDate>Sun, 23 Mar 2014 12:05:45 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>近況をば</title>
    <description>
    <![CDATA[さてさて、これまた随分と久しぶりの更新となってしまいました。<br />
<br />
いやつい先日のことなんですがね、修士論文というやつをですね、だいたい８万字ばかしで書き上げてですね、無事これを提出することができたんです。でまあそれでこれから口頭試問という過酷な儀礼をくぐり抜けて、先生方の審査を通ることができれば、二年間の修士課程もめでたく修了とあいなるわけでございます。それでそのまま博士課程に進めれば、なんてふうに思っておりまして、まあ、まだ性懲りもなく学生を続けようって腹なわけですが、実際のところ博士課程ともなればモラトリアム的な学生気分からは完全に脱して、いっぱしの研究者になれるよう、覚悟を決めて日々精進せにゃならんわけです。そうすると、この研究者ってのも要は物書きの一種でございますからね、いや本当、わたしももっともっと書いていかないとね、てんでお話にもならんのであります。修士に入ってからというもの、読むことにばかりかまけていたんで、いや、読むのも当たり前に必要なんですがね、実際それでいざ自分の論文を書くって段になると、これがなかなかどうして、色々と大変なことになっちまってですね、いや本当、だいぶ苦労させられましたのでね、それでもう何というか、こう、もっと、書かないとなー、とね、切にね、感じ入るわけであります。で、なにも真面目な文章を常に書いてなきゃいけないという法はないのでありますから、こんなふうにライトな駄文を綴るにはやっぱしこのブログってのは最適な場だなと、改めて思ったわけでございます。ただ、現時点では、わたしはオンラインスペース上での匿名性を割と高めに保っているんですが、これを今後どうして行くべきかというのはちょっと考えとかないとなあ。<br />
<br />
ま、それはそうとして、閑話休題。<br />
<br />
偶然にも機会に恵まれて、修論も終わったことだしと、この前、久しぶりにDJを人様の前でしてきました。会場は駒込の<a href="http://kojikoji007.jimdo.com/" title="" target="_blank">ダイニング・ハルコマ</a>。こちらの店主さんがソウル好きだということは知っていたので、ここぞとばかりに70～80年代のソウルやファンクを中心にセレクトしていきました。楽しんでいただけたようだし、自分も下手くそなりにやってて物凄く楽しかったので、本当、良かった。かっちりセットを組んだ訳でもなかったし、そもそも酔っぱらってて、かけた順序とかはよく覚えてないんですが、割と反応が良かったり、「これ誰の曲？」なんて尋ねられたものを、一応、以下のこの記事の「つづき」の中に残しておこうかなと。ま、誰も見ちゃあいないだろうがね。<br />
<br />
<iframe width="400" height="225" src="http://www.youtube.com/embed/pBKx8PyE5qQ" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe><br /><br /><a href="http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0/%E8%BF%91%E6%B3%81%E3%82%92%E3%81%B0" target="_blank">つづきはこちら</a>]]>
    </description>
    <category>コラム</category>
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    <pubDate>Wed, 25 Dec 2013 06:17:15 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>途中経過：今年の新譜</title>
    <description>
    <![CDATA[いやはや、今度は半年以上も放置してしまいました。<br />
四月から大学院に進学して、新たな環境のなかで結構忙しくしてたんですが、まあ、要するに僕といえば性懲りもなく学生を続けております。<br />
本当は五月にTha Blue Herbの新作が出たときにブログを書こうと思っていたんだけど、下書きを途中まで書き散らかしたままにしてしまっていて、それはそのうちちゃんと書き上げてアップしたいと思ってはいるのですが、まあそれはともかくとして、昨日久しぶりに飲みすぎちゃったせいで今日はひどい二日酔いで、すでに夏休みとはいえこのまま一日を棒に振るのもはばかれるので、今年の新譜で良いなーと思って聴いていたものをいくつか紹介しようと思うのです。<br />
<br />
<br />
<div style="text-align:center"><img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/robert-glasper-experiment-black-radio.jpg" alt="" width="550"/><br />
Robert Glasper Experiment - <i>Black Radio</i></div><br />
いやーコレはもう客演陣のメンツが反則でしたね。エリカ・バドゥ、ミシェル・ンデゲオチェロ、ミュージック・ソウルチャイルド、ビラル、ミント・コンディションのストークリイと、いわゆるネオソウル界隈のおいしいとこ取り状態だし、ラッパーもモス・デフとルーペ・フィアスコと手堅い人選ですから。もちろん内容は期待を裏切らず最高にかっこいいんですが、まあ正直あまりにも予想通りというか、音自体に新しさや面白みはまったく感じられないのが少々痛いところではありました。<br />
<iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/FIXKbUCC-bU" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
<br />
<br />
<div style="text-align:center"><img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/Greeen-Linez-Things-That-Fade.jpg" alt="" width="550"/><br />
Greeen Linez - <i>Things That Fade</i></div><br />
こちらは渋谷のタワレコの店頭でたまたまかかってていたのを一発で気に入ったもので、まあエレクトロニカと言っていいんだろうけど、いかにも80sなディスコっぽい雰囲気を多分に残すと同時にとても現代的。さらに面白いことに、日本のスーパーのBGM、つまりあの気の抜けたサイダーみたいに人畜無害なフュージョンにインスピレーションを受けているとかで、言われてみると確かにそんな感じで、プールサイドの倦怠というか、そんなちょっと一昔前の都市的イメージを喚起するような音楽なんだけど、それでも決して退屈にはなっていないのが凄い。<br />
<iframe width="480" height="360" src="http://www.youtube.com/embed/ZSN6pEFh1Sw" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
<br />
<br />
<div style="text-align:center"><img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/news0326_djmitsuthebeats_jk.jpg" alt="" width="550" /><br />
DJ Mitsu The Beats - <i>Beat Instruments</i></div><br />
ご存じ仙台の雄ガグルのトラックメイカーのソロ・インスト集。ソウルフルなループの数々が最高に気持ちよく、かつ邪魔にならず聞き流しやすいので、一時期お勉強のBGMによく使っていました。これもまあ期待通りの一枚。<br />
<iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/jGq0obcZBbI" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
<br />
<br />
<div style="text-align:center"><img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/44836125.jpg" alt="" width="550" /><br />
Evisbeats -<i> ひとつになるとき</i></div><br />
去年の暮れにYoutubeにアップされた、stillichimiyaの田我流を迎えた「ゆれる」にぶっ飛ばされて以来、待ちに待ったEvisbeatsのセカンド。シングルカットされた7インチのB面「いい時間」も最高だっただけに期待も高まらずにはいられなかったんだけど、まあ全体の感想としてはそこそこという感じで、正直良くも悪くも個性のないEvisbeatsの声質は、いかにも日本語ラップ的なガチャガチャした音とは相性が良くないように思えてならない。その代り、爽快なハウスの「海岸を越えて」なんかでのハマりっぷりは見事なんだけど。<br />
<iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/nE1nzTE5ESA" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
<br />
<br />
<div style="text-align:center"><img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/jacket_img_L.jpg" alt="" width="550" /><br />
Quantic & Alice Russell With The Combo Bárbaro - <i>Look Around The Corner</i></div><br />
これは間違いないでしょ～な一枚。様々なプロジェクトで毎年一枚はアルバムを出してくれるクァンティックが2009年作<i>Tradition In Transition</i>でお馴染みのコンボ・バーバロを引き連れ、アリス・ラッセルという女性ボーカルと組んだ新作。この人の音楽はいつも特定のジャンル名や地名に還元して理解するのが非常に困難なんだけれど、とにかくさすがの安定感で、いやホント、素晴らしいの一言です。今年もフジロックには行かなかったけど、今後もしこの人が出ることがあれば絶対行かなければならないだろうと勝手に思っています。<br />
<iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/p4yJp4CLRL4" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
<br />
<br />
<div style="text-align:center"><img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/jimmy-cliff-rebirth-cover.jpg" alt="" width="550"/><br />
Jimmy Cliff - <i>Rebirth</i></div><br />
最後はジミー・クリフのこれ。本作はプロデューサーにランシドのティム・アームストロングがついていて、ティムの2007年の初ソロ作<i>A Poet's Life</i>では本格的なスカに取り組んでいたのは記憶に新しいのだけど、今回もその時と同様にジ・アグロライツ周辺のミュージシャンを集めていて、ルーツ・レゲエが好きな人を「わかっているな」とニヤリとさせるような非常にラフでロウで骨太なサウンド。初期のパンクにレゲエが与えた影響というのが多大であることはよく言われるし、ティムはジョー・ストラマーと自分の掘った音源を聴かせあう仲だったというのをどこかで読んだ記憶があるけれど、とにかく音楽バカであると同時にパンクのアティテュードをきちんと貫いている人物だから、今作にクラッシュの「Guns of Brixton」とランシドの「Ruby Soho」のカバーが収められているのも納得だし、互いのリスペクトを感じられるのがすごく微笑ましい。<br />
<iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/_X9CRXxzIfg" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>]]>
    </description>
    <category>音楽れびう</category>
    <link>http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%8C%E3%81%B3%E3%81%86/%E9%80%94%E4%B8%AD%E7%B5%8C%E9%81%8E%EF%BC%9A%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%96%B0%E8%AD%9C</link>
    <pubDate>Sun, 05 Aug 2012 12:21:08 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>日本の音楽も聴かなきゃなと思ったという話</title>
    <description>
    <![CDATA[<img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/ad3e95cb.jpg" alt="" width="550"/><br />
<br />
　毎年年越しは祖母の家へ行き、家族で過ごすのというのが我が家ではお決まりになっていて、皆でこたつを囲んでなんとなくテレビを見ながら今年はどうだったとか、親戚のあいつはどうしているなんていう毎度変わり映えのしない話を繰り広げるのですが、僕以外は年寄りばかりの空間で「ガキの使い」なんぞ観れるわけもなく、仕方がないので見たくもない紅白を結局毎年見るはめになるのです。そんなこんなで、演歌なんて一年のうち大晦日にしか耳にすることはないんですが、この画像のような小林幸子の馬鹿げた衣装を見るにつけ、それをちょっと楽しんでいる自分を認めつつも、こんなものが「日本の心」であるもんかよとは常々思っていたのでした。<br />
<br />
　すると、なんとも丁度いい本が。<br />
<br />
<div style="text-align:center"><img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/1102979889.jpg" alt="" /></div><br />
　裏表紙の紹介文によると、著者の輪島祐介はポピュラー音楽研究・民族音楽学・大衆文化史を専攻とするらしく、僕はワールドミュージックのことを少し調べていたら彼の「音楽のグローバライゼーションと『ローカル』なエージェンシー」という論文と出会い（<a href="http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/6914/1/bg020005.pdf" target="_blank">コチラ</a>で読めます）、その名を知りました。<br />
<br />
　演歌と聞けばとにかくなにか日本的なものと想像してしまいますが、著者はそうした前提や、明治時代の自由民権運動の「演説の歌」をルーツに持つというような定説、あるいは支配的な語りをひとまず括弧にくくり、近代日本の大衆音楽史、とりわけ戦後のそれを丁寧に繙いていきます。<br />
　結論から言えば「演歌」という音楽のジャンルは1970年前後に形成された、僕たちが思っているよりもずっと新しいものであることが明らかになりますが、特に興味深かったのが、ややもすれば一見保守的ですらあるように思える「演歌」という言説空間の形成に、反エリート的なアウトロー志向や下層志向といった、「1968年の思想」が関与しているということでした。つまり、ブルースやジャズのような「被抑圧者の音楽」として「演歌」が求められたのです。<br />
　すると当然、大学三年まで学園祭でデザイナーの真似事をしていた僕としては、日本学祭史上に残るこの1968年の東大駒場祭のポスターを思い出さずにはいられませんでした。<br />
<br />
<div style="text-align:center"><img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/komaba68.gif" alt="" /></div><br />
<span style="color:#666633">「これが1968年の終わり方だった。わたしたちの高校から歩いて十分ほどの東大教養学部では、セクト間のヘゲモニー争いをめぐってこれまでにない緊張関係が続き、学生の自主管理という形で駒場祭が11月になると開催された。わたしは何人かの級友とともに訪れ、割引になっている書物を何冊か買った。駒場祭で話題を呼んでいたのは、東映の任侠映画を真似たポスターだった。活動家の学生たちが生真面目な鍔迫りあいに一喜一憂しているとき、ノンポリを決め込んだ学生たちのなかには、こうしたシニックな自嘲趣味の流れが存在していた。だが任侠映画に熱中していたのは活動家の学生も同様であって、彼らはともに、ホモソーシャルな世界観に強烈な憧れを表明していたのにすぎなかったといえる。」（四方田犬彦『ハイスクール1968』）</span><br />
<br />
　1968年という年号に対し、それを特権化するにせよ距離を置くにせよ、僕はそれを生きたわけでもないし知識もまったく足りていないわけですが、様々な方面でなにかと遭遇するこの「熱い時代」の刻印が、まったく予期もせぬところにおいても顕現してくるのには驚かされます。しかし確かに、そうして見れば当時日本のサブカルの中心地であった新宿から出てきて「夢は夜ひらく」を歌った藤圭子と、たとえば寺山修二を媒介して浅川マキなどを同列に並べてみることも可能かもしれません。<br />
<br />
　遠い過去から連綿と継続してきたものとされる「伝統」が、実は近代の産物であったり異種混淆的な出自を持っていたりするというエリック・ホブズボウムなどの「創られた伝統」の視点にこの本が依拠しているのは著者も認めている通りですが、しかしホブズボウムが若いころにジャズについて書いていたとは本書を読むまで知りませんでした。<br />
　また、こうした骨のある理論的枠組みだけでなく、本書には興味深いエピソードや、歌手や作曲家などの詳細な情報が数多く盛り込まれています。一例を挙げると、かつて「流し」の歌手たちは場所を移せばその地のヤクザ屋さんに対して仁義を切らなければなかったが、そうした一種のアウトロー的なイメージを前面に押し出したのが「ギター仁義」で登場した北島三郎であったなどなど。<br />
　しかし惜しむべくは読み手の僕に演歌や歌謡曲、そしてJ-POPの知識が著しく欠如しているために、固有名詞の記述が続くと混乱しがちになってしまうことでした。もちろんその非は著者にはなく、そしてこの記事の冒頭に記したような、僕自身の日本のポップスに対するあまりに無関心な態度を少し改めなければとも思うのでした。その時には、きっとこの本がまた役に立ってくれるはずでしょう。]]>
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    <category>書籍れびう</category>
    <link>http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E6%9B%B8%E7%B1%8D%E3%82%8C%E3%81%B3%E3%81%86/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%82%E8%81%B4%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%8D%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E8%A9%B1</link>
    <pubDate>Tue, 07 Feb 2012 14:02:07 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>songs and discs of 2011</title>
    <description>
    <![CDATA[2011年は本当に凄い年でしたね。<br />
<br />
「アラブの春」と今では呼ばれる民主化運動に始まり、この日本を襲った未曾有の大震災と原発事故、グローバル経済の破綻と、不条理な格差に対する抗議運動。もちろん、これらに関する音楽も数多く作られました。<br />
<br />
Sout Al Horeya صوت الحريه<br />
<iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/Fgw_zfLLvh8" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
Gagle - うぶごえ<br />
<iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/x3xSwXN7WbE" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
景気が悪化し社会が混迷する時にこそ優れた芸術が生まれやすいというジンクスを僕は信じているのですが、こうした世相を反映してか、昨年は本当に良い音楽との出会いが多かったように思います。<br />
ただこれは今に始まったことではないのだけれど、その出会いの多くはインターネットメディアを介してのものであり、自分が音楽にのめりこみ始めたこのたった十年かそこらの間でも、音楽の受容の形態が劇的に様変わりしたことに気づかされます。<br />
なんでもデジタル配信、あるいはタダでダウンロードというご時世でも、アメリカなどでは逆にヴァイナルの売り上げが伸びているとも伝え聞きます。まあ僕の場合、なにかご大層な主義だとかそういうのではなくてただ時代に乗り遅れているだけで、ただ惰性でCDなりレコードなりを買い続けています。<br />
さて、議論の着地点を見失ってきたところで、僕が昨年よく聴いたアルバムを以下に紹介しましょう。豊作だったうえに大して聴きこんでもいないので、強いて序列をつけることはせずに、気に入ったものをミュージックヴィデオとともに並べるだけにしておきます。<br /><a href="http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%8C%E3%81%B3%E3%81%86/songs%20and%20discs%20of%202011" target="_blank">つづきはこちら</a>]]>
    </description>
    <category>音楽れびう</category>
    <link>http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%8C%E3%81%B3%E3%81%86/songs%20and%20discs%20of%202011</link>
    <pubDate>Sat, 07 Jan 2012 09:41:31 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>サウダーヂ</title>
    <description>
    <![CDATA[<div style="text-align:center"><img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/9b7fe11e.jpeg" alt="" width="560"/></div><br />
今年はあまり映画館へ映画を観に行けなかった。ただこればかりは観ておかなければならないと思っていたのがこの『サウダーヂ』だ。ずいぶん前から公開していたようなのだけれど、ようやく今日、いやもう昨日か、渋谷シネマライズにて観ることができた。<br />
<br />
富田克也監督／空族制作の前作『国道20号線』を、僕は幸い昨年長野の山奥で開かれた「なんとかフェス」という野外フェスにおいて、そそり立つ巨岩を背景にした何とも非現実的なセッティングで観ることができていたのだけれど、それは地方都市のどん詰まり感をニヒリスティックなまでに乾いたユーモアを交えながら描き鑑賞後にはズッシリと残る優れた作品であった。この『サウダーヂ』も同じく監督の出身地である甲府を舞台に展開するが、その射程は前作をはるかにしのぐ広がりを見せており、なおかつ富田監督は交錯し、すれ違う様々な人々の視点を極めて冷静に捌いてる。<br />
<br />
「サウダーヂ」とはあえて和訳すれば「郷愁」となるが、日本語における「もののあはれ」のように、ブラジル人たちにとってはある種の特別なニュアンスをたたえる言葉であるらしい。<br />
産業の衰退する街に生きる、孫請けの地元の土方、仕事にありつけない日系ブラジル人、フィリピンパブで働くタイ人ホステス、クラブに集まる若者たちのこの群像劇では、どうしようもない現実のなかでほとんど誰もが自分が本来いるべき場所から離れて生きていると感じ、それぞれが時にはまだ見たこともないようなその懐かしい「ココデハナイドコカ」を夢見ている。しかし彼らの「郷愁」は決して重なり合うことのないまま、焦燥や虚無感、あるいは憤懣や鬱屈ばかりが積もっていく。<br />
<br />
この映画に関してはすでに色々な人が色々なことを言っているようだし、それに僕が付け加えられることも特にないのだけれど、「酩酊せずにはやってられない」という感覚、そう言ったのは宮台真司だったか、とにかくそうした感覚は、自分の地元の状況を顧みても嫌なぐらいのリアリティーをもって共有できるものであった。<br />
間違いなく傑作！<br />
<br />
<div style="text-align:center"><script type="text/javascript" src="/ScriptLoader?type=YouTube&amp;id=9dlaZcbfrqA&amp;width=400&amp;height=300"></script></div><br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>映画れびう</category>
    <link>http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%82%8C%E3%81%B3%E3%81%86/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%82</link>
    <pubDate>Tue, 27 Dec 2011 19:55:44 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">tkmix.blog.shinobi.jp://entry/45</guid>
  </item>
    <item>
    <title>Le rap français</title>
    <description>
    <![CDATA[また随分と久しぶりの更新となってしまいました。<br />
<br />
ちょっと訳あって十月は全力でのんびりしていたのだけれど、気がついたら卒論がヤバイことになっていて、青息吐息のままあれよあれよと12月も半ばになってしまいました。卒論も無事に仕上がってあとは製本という段階で、まあ何とか卒業はできそうです。来月にまた一ヤマ控えているから、うかうかしてはいられないのだけど。<br />
<br />
友人とフランス語の勉強会を週一のペースでしていることもあって、近頃すっかりフランスびいきなのです。やはり語学の勉強はいかに長くその言語に触れているかということにかかっているので、全然聞き取れないにせよラジオやらビデオやら、いろいろと試してます。ということで、最近お気に入りのラップ・フランセのビデオでも貼ろうかと。<br />
<br />
1995 - La source<br />
<iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/1RMwjsV0ZYE" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
どミドル・スクールなトラックが良いですねー。これぞヒップホップですわな。<br />
<br />
Demi Portion - Mon Disco vol.2<br />
<iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/IUfu7yY-2uM" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
「BIC（ボールペンのブランド）の職人」を名乗る人。音使いからしてもアラブ系なんですかね、きっと。<br />
<br />
Rayess Bek - Schizophrénia<br />
<iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/DKXSZQ3Dqfw" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
こちらはフランス語とアラビア語で１バースずつ。「分裂病」とは言い得て妙。ビデオも秀逸です。<br />
<br />
フランスだとヒップホップは移民問題とかなりダイレクトに結びついているのだとか。<br />
その辺のことを書いた本として、フランスで暴動が頻発した2006年に出た陣野俊史さんの『フランス暴動―移民法とラップ・フランセ』があるけれど、これはちょっとジャーナリスティックすぎてイマイチだったという印象。<br />
今年のロンドン暴動でも、ギャングの人たちが自分たちの曲のビデオ作ってYoutubeにあげてたりして、グライムというのだそうだが、あれもカッコいいのあったもんなあ。<br />
誰かそのうち「移民・郊外・ラップ」とかでガッツリ書いてくれないものだろうか。<br />
そうそう、そういえばその勉強会の友人がこの前「ヒップホップはやせ我慢の音楽じゃん」って言ってて凄い納得しました。<br />
<br />
うわ、何だかのんべんだらりと散漫になっちまいやしたが、そのうちまたなんか書きます。それじゃ。<br />
<br />
<br />
---追記---<br />
「移民とラップ」をよその国のことのように書いてしまいましたが、日本でも80年代以降の「ニューカマー」の子どもたちが成長してきており、彼らもまた日本語でなり母語でなりラップをしています。<br />
ちょっとにわかには信じがたいけど、これ、広尾の駅。<br />
<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/fg-L-Bnrhts" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
やっぱり面白いぜ、ヒップホップ。]]>
    </description>
    <category>音楽れびう</category>
    <link>http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%8C%E3%81%B3%E3%81%86/le%20rap%20fran%C3%A7ais</link>
    <pubDate>Sun, 11 Dec 2011 06:04:39 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">tkmix.blog.shinobi.jp://entry/44</guid>
  </item>
    <item>
    <title>hurt</title>
    <description>
    <![CDATA[<img alt="" src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/103947-johnny_cash_617_409.jpg" width="550" /><br />
<br />
　ここしばらく色々と忙しく、あまり趣味に時間を割けない日々が続いていたのだけど、一週間ほど前にどうにかこうにかひと段落ついたので、先日、久しぶりにお酒を飲みながらスーパーユーチューブタイムを過ごすことができた。その時に酔眼で何度も何度も繰り返し観てしまったのが、この、ジョニー・キャッシュの&quot;Hurt&quot;のミュージック・ヴィデオ。<br />
　僕は彼のベスト盤を一枚持っているだけだしカントリーは門外漢であるので、元祖マン・イン・ブラックことジョニー・キャッシュについて講釈垂れる立場にはまったくないのだけど、まあとにかく簡単に説明すると、彼はエルビスを輩出したサン・レコードからデビューしたカントリー／初期ロックンロールのスターで、生涯の伴侶となるジューン・カーターと結婚するまでのスキャンダラスな半生は映画『ウォーク・ザ・ライン』で描かれている通りだ。<br />
　90年代に入ると、時代は移ってカントリーはすでに若い世代には魅力のない古臭いものと看做されるようになっていたが、キャッシュはU2の作品に客演したり、リック・ルービンのレコード会社に身を置いたりするなどして、新たな客層を得ることに成功した。リック・ルービンといえば、ヒップホップやへヴィー・ロックの名プロデューサーとして数々の業績を残しているわけだけれども、その彼ならではの提案で、キャッシュはサウンドガーデンやデペッシュ・モードなどの若いアーティストの曲のカバーを吹き込んでいる。<br />
　そのうちの一つに、ナイン・インチ・ネイルズの&quot;Hurt&quot;がある。　<br />
　<img alt="The Downward Spiral" src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/412JBCBB51L.jpg" style="border-top-width: 0px; border-right-width: 0px; border-bottom-width: 0px; border-left-width: 0px; border-top-style: solid; border-right-style: solid; border-bottom-style: solid; border-left-style: solid; margin-left: 5px; margin-right: 5px; margin-top: 5px; margin-bottom: 5px; float: right; width: 150px; height: 150px; " />同曲が収録されたNINの2ndアルバム『The Downward Spiral』は、フロントマンのトレント・レズナーの狂気と焦燥と鬱屈とが余すところなく封じ込められて、最低限のポップさを失わないまま内省的な抒情性と破滅的な攻撃性が奇跡のようなバランスで同居する、NINのキャリアどころかインダストリアルというジャンルのなかでも禍々しく光り輝く孤高の大傑作といっていいだろう。と、少々大げさに飾り立ててしまったものの、決して誇張にはならない。この異様な作品のラストに添えられた&quot;Hurt&quot;に至っては、レズナーはついに「人間やめますか」のギリギリのところまで行ってしまうのだけれど、まあ、こうした音楽が思春期の健全な少年少女の心性にアピールしないはずもなく、僕もまた、高校生の頃など随分と助けられたものである。<br />
　さて、このような絶望した若者の歌が、キャッシュの手にかかると、月並みな表現になってしまうが、人生の酸いも甘いも知り尽くした老人の諦念の歌に翻案される。アコースティックなアレンジや彼の歌唱が素晴らしいのは勿論のことだが、この曲に関してはミュージック・ヴィデオの映像の卓越さに触れないわけにはいかないだろう。豪奢な、そしてその分だけ寂しげな邸宅でキャッシュが独奏する映像を軸として、そこに彼の人生の各ステージでの映像がモンタージュでいくつも挿入されることで、自らの来し方を決して美化することなく振り返る老人の静かな孤独が見事に表現されているように思う。この撮影の時にはキャッシュはすでに病に侵されており、7か月後の2003年9月に、その3か月前に先立たれた最愛の妻ジューンを追うようにして、帰らぬ人となっている。<br />
　なお、このヴィデオは、2003年のMTVのベスト・ミュージック・ヴィデオに選ばれ、今年に入って<a href="http://www.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,2085389_2085359_2085375,00.html" target="_blank">Time誌のThe 30 ALL-TIME Best Music Videos</a>にも選出されている。<br /><br />

<div style="text-align:center"><script type="text/javascript" src="/ScriptLoader?type=YouTube&amp;id=l95D7leeU3w&amp;width=400&amp;height=300"></script><div style="clear:both"></div></div><br /><a href="http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%8C%E3%81%B3%E3%81%86/hurt" target="_blank">"Hurt" 歌詞と拙訳はこちら</a>]]>
    </description>
    <category>音楽れびう</category>
    <link>http://tkmix.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%8C%E3%81%B3%E3%81%86/hurt</link>
    <pubDate>Sun, 02 Oct 2011 16:20:37 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">tkmix.blog.shinobi.jp://entry/43</guid>
  </item>
    <item>
    <title>眼差しのやさしさ</title>
    <description>
    <![CDATA[ヤスミン・アフマド監督　『ムクシン』　2006年<br />
<img src="//tkmix.blog.shinobi.jp/File/Mukhsin-Yasmin-Ahmad.jpg" alt="" width="550"/><br />
<br />
<br />
　机に広げられた教科書の下に、アッラーへの感謝と賞讃とがアラビア語で綴られたノートが覗いている。授業の終わりを告げるベルが鳴りだし、椅子から立ち上がる音がガタガタといくつも重なり合って響いているうちに、後方から教室全体を映すようキャメラが切り替わる。生徒は男女入り混じっているが、女の子のうちの幾人かはヴェールを頭に纏っている。黒板に板書されているのは漢字だ。立ち上がり身支度を整えた子供たちは、号令係の合図で、一斉に教師へ向かってお辞儀をし「再見」と言うやいなや、挨拶を返す教師には注意も払わず、我先にと教室の外へ走り出していく。<br />
　ヤスミン・アフマド監督の映画、『ムクシン』の冒頭シーンである。ヒロインのオーキッドが通う学校の日常風景を映したこのものの数分の間に見事に描きだされているのは、舞台となるマレーシアの多民族的、多文化的な様相である。映画はこのオーキッドとムクシンという少年との淡い初恋を軸としているが、あちこちに様々な人の多種多様な価値観が立ち現れる。<br />
　たとえば言語ひとつとってみても、オーキッドはマレー系の少女であるが、イギリス留学の経験を持つ母は家庭内で英語を話し、また、両親の意向で中国語を習得するために中華系の学校へ通っている。映画のなかでは彼女はおもにマレー語と英語を話すが、彼女の部屋には、片隅にある黒板にその日の出来事が中国語で絵日記風に書かれている。字幕にも反映されないため中国語を解さないわたしにはその内容を理解することができないのが残念だが、それは、おそらく彼女の心理を把握するための重要な装置のひとつとなっているのだろう。また、自転車の二人乗りをしながら、オーキッドがムクシンにマレー訛りのイギリスアクセントで英語を教えるという、なんとも可愛らしいシーンもある。<br />
　娘のオーキッドに世界的言語の英語と、今後重要性が増していく中国語を学ばせていることから、両親は子供の教育に熱心なのかと思いきや、実際は色々と指示はするが娘の意思を慮る、おおらかでリベラルな家庭である。父親はオーキッドの機嫌が悪い時にはいつもサッカー観戦を餌に釣ろうとするし、また、オーキッドの素行に文句を言いに家まで来た同級生の家族を母親がオーキッドと共謀して煙に巻いてしまうところなどは、この家族の性格をよく説明するものだろう。<br />
たしかに、特にイギリス帰りの母親などは、父親のバンドが奏でる音楽にあわせて雨も人目も気にせずに踊るなどして、隣の家の嫌味なオバサンに「ジャワ人の誇りはどこへ行った」とチクチク言われたりもするが、しかし彼らとて、そうした傾向が少々あるにせよ、まったく伝統にとらわれないというわけでもない。雛鳥を殺してしまった飼い猫は、可愛がっていたオーキッドがいくら落ち込もうと、已むに已まれず遠くへ捨てに行くし、たまには一家全員でモスクへ行ってクルアーン読誦をすることも忘れない。オーキッドの家族はこうした交錯する価値観を、それに混乱することもなく、ごく自然に生きている。そのことは、貫禄のある家政婦が特製のチョコレートアイスを作りながら、夫婦が毎日いっしょに風呂に入っているのを笑いながら話す印象的なシーンがよく表しているように思う。<br />
しかしながら、もちろん、すべての人がこのように平静であるわけではない。オーキッドの家の隣に住む、意地悪な女性の存在はすでに述べた。彼女ははじめ伝統的価値観を重んじるかのような口ぶりを見せるのだが、その夫は町でも名物オヤジとして有名な、赤いバイクをこよなく愛すアメリカかぶれのカウボーイ・マンだ。その夫が妊娠中であるにもかかわらず自分から離れていくのを感じており、仲睦まじい隣人夫婦を見るにつけ、嫉妬と焦燥を募らせている。<br />
もうひとつのより重要な例は、主人公ムクシンの家庭だ。ムクシンとその兄は、家庭内で暴力をふるう父親から逃げるため、ひと夏のあいだ、母方の叔母の家へと身を寄せている。叔母は善良な人だが、かつてホステスとして働いていたとしてスティグマを張られているようだ。12歳のムクシンは自分の力を誇示することで、その土地の子供たちのコミュニティーに入ることに成功し、すぐにオーキッドと会うこととなるが、悲惨なのはムクシンの兄の方である。幼い二人が無邪気に時を過ごす一方、彼は一人街をうろつき、毎日深夜に酒とタバコの匂いを撒き散らしながら叔母の家へ帰ってくるという荒んだ生活を送る。母親の声を聞こうと何度電話をしても、祖母が絶対に継いでくれないことも彼の苛立ちを煽る。彼はやがて母の死を知り、ムクシンは予兆的な夢をみた後、オーキッドに別れを告げなければならなくなる。<br />
しかしこのような人物であっても、あまり深刻になりすぎず、コミカルに描かれているのがこの映画の特徴である。多元的な価値観の交錯がもたらす矛盾や葛藤は現実のマレーシア社会ではより多く様々な形で噴出しているのであろう。そういった厳しい現実をリアリスティックに描くのも一つの手段であり、そのような映画は数多く世に出ている。だが、この映画がこうも楽園的な温かみに満ち満ちているのは、幼年期の初恋というテーマへのノルタルジックな感傷もあるかもしれないが、やはり、それぞれの現実を生きる人々の生を、ヤスミン・アフマドは、優しい眼差しでもって見つめ、肯定しているからに違いない。<br />
]]>
    </description>
    <category>映画れびう</category>
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    <pubDate>Sat, 10 Sep 2011 16:06:41 GMT</pubDate>
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