咳をしても一人 songs and discs of 2011 忍者ブログ
孤独な趣味の世界
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2011年は本当に凄い年でしたね。

「アラブの春」と今では呼ばれる民主化運動に始まり、この日本を襲った未曾有の大震災と原発事故、グローバル経済の破綻と、不条理な格差に対する抗議運動。もちろん、これらに関する音楽も数多く作られました。

Sout Al Horeya صوت الحريه


Gagle - うぶごえ


景気が悪化し社会が混迷する時にこそ優れた芸術が生まれやすいというジンクスを僕は信じているのですが、こうした世相を反映してか、昨年は本当に良い音楽との出会いが多かったように思います。
ただこれは今に始まったことではないのだけれど、その出会いの多くはインターネットメディアを介してのものであり、自分が音楽にのめりこみ始めたこのたった十年かそこらの間でも、音楽の受容の形態が劇的に様変わりしたことに気づかされます。
なんでもデジタル配信、あるいはタダでダウンロードというご時世でも、アメリカなどでは逆にヴァイナルの売り上げが伸びているとも伝え聞きます。まあ僕の場合、なにかご大層な主義だとかそういうのではなくてただ時代に乗り遅れているだけで、ただ惰性でCDなりレコードなりを買い続けています。
さて、議論の着地点を見失ってきたところで、僕が昨年よく聴いたアルバムを以下に紹介しましょう。豊作だったうえに大して聴きこんでもいないので、強いて序列をつけることはせずに、気に入ったものをミュージックヴィデオとともに並べるだけにしておきます。

James Blake James Blake

これは特に上半期どこのCD屋に行っても大プッシュされていましたね。スキゾチックな多声性が時代の空気のようなものにマッチしていたのかもしれません。







Brian Eno Drums Between The Bells

Rick Hollandという詩人の詩をイーノが音楽的に料理したもの。下のようなモロ電子音楽もあればミニマルやアンビエントもあって、しかもどれもかっこいいのはさすがの一言。







Toro Y Moi Underneath The Pine

80sの気持ち悪さをものの見事に再現しているバンド。フロントマンが昔のバイト先の後輩にちょっと似てるのが余計キモいのも個人的にはポイント高めでした。







Ovall Heart Fever

こちらは日本のバンドのEPですが、僕よりも同居人がいたく気に入ってある時期しょっちゅうかけていたので、結果的に去年一番聴いたかもしれません。





TwiGy al Salaam Blue Thought

ラッパーとして活動25周年を迎えての新作は、ジャケットが示す通り生バンドを控えてのとても成熟したジャジーなヒップホップを聴かせてくれます。






Joy Denalane Maureen

ドイツのシンガーでもちろんドイツ語で歌っているのですが、かなり真っ当なネオソウルを聴かせてくれます。当然、ドンズバで僕の好みです。







Tinariwen Tassili

マリが誇る「沙漠のブルース」ティナリウェンの新作は、いつもよりアコースティックな仕上がりで内容も充実していました。下のメイキング映像も面白いです。







Marisa Monte O Que Você Quer Saber De Verdade

5年ぶり、待望の新作。相変わらずの美しさ、しなやかさに脱帽です。近い将来また日本へ来て公演してくれることを願っています。







The Roots Undun

強いて一番を挙げるとすればこの一枚になるでしょうか。重く緊張感の漂うルーツのコンセプトアルバム。気魄に圧倒されます。

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無題
Toro Y MoiとTinariwenはともちゃんの部屋で聴いたわ〜(照)
明日アラブエクスプレス展一緒に行ってくるよ(きゃぴ♥)
2日たのしみだね(^-^)
まりすけ 2012/07/27 02:11 編集
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