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Voilà, voilà, que ça recommence
Partout, partout, et sur la douce France
Voilà, voilà, que ça recommence
Partout, partout, ils avancent
ほらほら、また始まったぜ
どこもかしこも、この甘美なるフランスで
ほらほら、また始まったぜ
どこもかしこも、奴らがのさばってやがる
La leçon n'a pas suffit
Faut dire qu'à la mémoire on a choisi l'oubli
Partout, partout, les discours sont les mêmes
Etranger, tu es la cause de nos problèmes
Moi je croyais qu'c'était fini
Mais non, mais non, ce n'était qu'un répit
教訓は不十分だった
記憶を葬ってしまうことにしたようだな
どこもかしこも、お馴染みの決まり文句さ
外国人が、諸悪の根源なんだとさ
そんなものはとうの昔に終わったと思っていたら
一時の休止に過ぎなかった
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年度末ということで、最近は飲み会続きだ。
それで、どのタイミングでやったのかは分からないのだが、Kダブシャインと宇多丸の新曲「物騒な発想(まだ斬る)feat. DELI」が、いつの間にか僕のiPhoneにダウンロードされていたのである。これはまったく恐ろしい話で、酔っぱらった勢いでMP3をDLしまくった挙句に破産、ということにもなりかねない。気をつけないといけない。
さて、話題のこの曲であるが、右派のKダブと左派の宇多丸の二人が様々なトピックに触れて世相を斬るというスタイルは、少なくとも「キ・キ・チ・ガ・イ」の頃から続くもので、そこで挙げられる色々な問題のうちの一つだけを取り立てて強調し、その枠内で曲を評価するのは、短絡的にすぎるというものであろう。
とはいえ、「アホなレイシストが愛国者を自称」、「ネトネト粘着、ウヨウヨ湧く」などの文言は、ある方面でも反響を呼んでいるようだ。実際、Kダブによる後者は名パンチラインであると思う。
昨年来の、メディアの報道においてはヘイトスピーチと呼ばれる問題、よりスペシフィックには、在日特権を許さない市民の会をはじめとする「行動する保守」の界隈と、それに対するカウンター勢力の衝突は、Twitterなどを通して大体フォローしていた。
僕はヘタレなので、実際に行動に参加したことは恥ずかしながらまだないのであるが、反人種差別のデモなどがあれば、行ってこようかと思っている。
2chまとめサイトなんかを挙げるまでもなく、ネット空間での「愛国」を笠に着た差別的言説の氾濫には、ちょっと本当に圧倒されるものがある。個々の言説の大部分は紋切型の焼き増しであり、実に取るに足らないものであるのは間違いない。
それでも、この停滞した社会の雰囲気のなかで、鬱屈していたり、あるいは漠とした不安を抱えた状態で、浴びるようにああいった差別を煽る情報に触れていたら、陰謀論的思考に落ち込んでしまうのも、わからないでもない気がする。
ただ世の中が行き詰まると自民族中心主義的な排外主義が台頭してくるというのは、本当にどこにでもある、ありふれた話だ。
そうした意味でも、去年のラシッド・タハの新作『Zoom』のラストを、"Voilà Voilà"という反レイシズムを歌った自身の代表曲のセルフカバーが飾っていたのは、日本での動向とのシンクロを感じさせるものだった。
このことについては、すでに鈴木孝弥がEle-Kingのレビューで書いてくれているので、何も僕がそこに付け足すことはないのだが、ミック・ジョーンズとブライアン・イーノとの共作で、ミュージック・ヴィデオ版ではさらに多くのゲストが参加しているこの曲は、昨年よく聴いていたもののなかでも印象的だったし、「物騒な発想」をきっかけに思い立ち、自分のブログでも少しこのことについて少し書いてみた次第である。
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