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『ツィゴイネルワイゼン』
鈴木聖順監督
鈴木聖順監督
さっそく更新が滞ってしまった。が、まあ気負わず行こう。どうせ誰にも教えていないし、見られていやしないのだから。
さて、この『ツィゴイネルワイゼン』だが、以前早稲田松竹で上映していたのを見逃したので、この度DVDを借りて観てみた。しかし、これが困った。語ろうとしても、如何せん、理屈で説明できるような映画ではないのだ。夢と現実、生と死(死してなお鮮烈な中砂の存在感よ!)さえ曖昧であるのだ。このストーリーを完全に理解することはできないし、実際そうする必要もないように思う。理を解さなくとも、豪放磊落な中砂の魅力や、妖艶な妻たちのエロティシズムと狂気、目盲の狂言回しの3人組など、画面に映るこれらの姿は、強烈な体験として僕の記憶に残ることだろう。
なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ
これは『閑吟集』という室町時代に成立した歌謡集に収められた有名な一首で、訳すと、「まじめくさって何になる。一生は夢だ。ただ狂えばいい」となるらしい。タイトルにもした後半部は、鈴木聖順監督の座右の銘であるそうだ。結局このことが一番この映画をうまく説明しているのではないか。
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