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『Let The Dominoes Fall』
Rancid
パンクのCDを買うなんていつ以来だろうか。
しかし、やはりまあランシドというのは僕にとっても特別なバンドなのだ。他ならぬ彼らによって、中学生の僕はパンクロックの世界に足を踏み入れたのだから。このランシドやクラッシュは今でもよく聞き返しているが、新たにパンクのアルバムを買うようなことはすっかりなくなってしまった。現在一般にパンクと呼ばれているものには十代しか喜ばないだろうというのが率直な考えだし、僕もすでに子供ではなくなったのだ。しかしそれでも、あの時彼らが僕に植えつけていったパンクの芽は、僕のなかで未だ枯れることなく生きているように思う。パンク・イズ・アティテュード。つまり、そういうことなのだ。
一聴した限りでは、直球ど真ん中という印象。これをランシドの集大成と呼ぶかどうかの判断はまだ下せないが、前作『Indestructble』から6年を経、その間にラーズ・フレデリクセン・アンド・ザ・バスターズ、トランスプランツにティム・アームストロングのソロと(僕はこれらすべてを追っていた!)、メンバーが各自に活動をしてきた後に帰結した結果がこのランシドとしての新作だと考えていいのだろう。
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