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孤独な趣味の世界
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ギル・スコット・ヘロン 『ピーセス・オブ・ア・マン』 1971


 盆明けに長野県は安茂里で開催される謎のDIYフェス、なんとかフェスに参加しようと思っている。何が起こるかまったくわからない不安と期待を抑えつつ、相応しい歌詞の曲があったので拙いながら訳を試みた。

Gil Scott-Heron - The Revolution Will Not Be Televised


You will not be able to stay home, brother
You will not be able to plug in, turn on and cop out
You will not be able to lose yourself on skag and skip out for beer during commercials
Because the revolution will not be televised

家に残っていようったってそうはいかない、朋輩よ
テレビをつけて、自分だけ安全だなんて無理な話だ
ヘロインでぶっ飛んだり、CM中にビールを取りに行くのも不可能
革命はテレビ中継されないのだから

The revolution will not be televised
The revolution will not be brought to you by Xerox in 4 parts without commercial interruptions
The revolution will not show you pictures of Nixon blowing a bugle and leading a charge by John Mitchell, General Abrams and Spiro Angnew to eat hog maws confiscated from a Harlem sanctuary
The revolution will not be televised

革命はテレビ中継されない
革命はゼロックスの提供でお届けなどされない、邪魔なCM抜きの4部構成などではない
革命は進軍ラッパを吹くニクソンの写真や、ハーレムの聖域から豚の胃袋を奪うための突撃を指揮するジョン・ミッチェルやジェネラル・エイブラム、スパイロ・アングニューの図を示したりはしない
革命はテレビ中継されないのだ

The revolution will not be brought to you by the Schaefer Award Theatre and will not star Natalie Woods and Steve McQueen or Bullwinkle and Julia
The revolution will not give your mouth sex apeal
The revolution will not get rid of the nubs
The revolution will not make you look five pounds thinner
Because the revolution will not be televised, brother

革命はテレビ中継されない
革命はシェファー・アワード・シアターの提供でお届けなどされないし、ナタリー・ウッズとスティーブ・マックイーンや、ブルウィンクル、ジュリアが出演することはない
革命はセックス・アピールにはならないし、それによって節くれだった肌が滑らかになることもない
革命が君を5ポンドも痩せた見ためにすることもないだろう
なぜなら革命はテレビ中継されないのだから、朋輩よ

There will be no pictures of you and Willie Mays pushing that shopping cart down the block on the dead run, or trying to slide that color television into a stolen ambulance
NBC will not be able predict the winner at 8:32 or report from 29 districts
The revolution will not be televised

街でショッピング・カートを死に物狂いで押している、あるいは盗んだ救急車にカラー・テレビを運びこもうとしている君とウィリー・メイの映像が流されることもないだろう
NBCだって8時32分に勝者を予報することはできないし、29の区からのレポートがなされることもない
革命はテレビ中継されないのだ

There will be no pictures of pigs shooting down brothers in the instant replay
There will be no pictures of pigs shooting down brothers in the instant replay
There will be no pictures of Whitney Young being run out of Harlem on a rail with a brand new process
There will be no slow motion or still life of Roy Wilkens strolling through Watts in a Red, Black and Green liberation jumpsuit that he had been saving for just the proper occation
Green Acres, The Beverly Hillbillies, and Hooteville Junction will no longer be so damned relevant, and woman will not care if Dick finally gets down with Jane on Search for Tomorrow because Black people will be in the street looking for a brighter day
The revolution will not be televised

警察が朋輩たちを撃ち殺す映像がリプレイで流れることはない
警察が朋輩たちを撃ち殺す映像がリプレイで流れることはない
ホイットニー・ヤングが予想外の展開にハーレムから逃げて線路の上を走る映像が流れることもないし、ロイ・ウィルキンスがとっておきの赤黒緑の解放運動用ジャンプスーツを着込んでワッツの街をうろつく場面のスロー・モーションや静止画像が出ることもないだろう
『グリーン・アクルス』、『ビヴァリー・ヒルビリーズ』、『プティコート・ジャンクション』はもはや何の価値も持たず、女たちは『サーチ・フォー・トゥモロー』でディックがジェーンをとうとうモノにするかどうかなんて気にしない
なぜなら黒人たちは明るい明日を求めて路上にいるからだ
革命はテレビ中継されない

There will be no highlights on the eleven o'clock news and no pictures of hairy armed women liberationists and Jackie Onassis blowing her nose
The theme song will not be written by Jim Webb, Francis Scott Key, nor sung by Glen Campbell, Tom Jones, Johnny Cash, Englebert Humperdink, or the Rare Earth
The revolution will not be televised

11時のニュースで要約されることもないし、厄介な過激派の女性運動家たちや、ジャッキー・オナシスが鼻をかむ映像も流れはしない
テーマ・ソングがジム・ウェッブやフランシス・スコット・キーによって作曲されることもないし、グレン・キャンベルやトム・ジョーンズ、ジョニー・キャッシュ、エングルバート・ハンパーディンク、レア・アースなどによって歌われるということもない
革命はテレビ中継されないのだ

The revolution will not be right back after a message about a white tornado, white lightning, or white people
You will not have to worry about a dove in your bedroom, a tiger in your tank, or the giant in your toilet bowl
The revolution will not go better with Coke
The revolution will not fight the germs that may cause bad breath
The revolution will put you in the driver's seat

革命は白いトルネードや白い稲妻、白人種のプロパガンダに挟まれたりはしない
寝室の鳩、タンクの虎、便器の巨人を心配する必要はない
革命はコーラがなくても問題はない
革命は口臭の原因となる細菌を抑えることはない
革命は君自身が動かさなくてはならない

The revolution will not be televised, will not be televised, will not be televised, will not be televised
The revolution will be no re-run brothers; the revolution will be live

革命はテレビ中継されない、革命はテレビ中継されない、革命はテレビ中継されない
革命に再放送などない、朋輩よ、革命は生なのだ
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Caetano Veloso『Livro』 1997年


 曙光が窓をほのかに染める朝のまだごく早い時間、ふと目が覚める。眠気のうちにまどろんでいると、頭の中にある一つのメロディーが流れ込んでくる。ちょっと逡巡したあとに意を決して身体を起こし、寝ぼけまなこでその曲の入ったCDを探し出し、再生装置にセットする。あとは心地よい音楽に包まれて、再び眠りに落ちてしまうのもいいだろう。でもこうして、久しぶりに聴いたそのアルバムの変わらない素晴らしさにすっかり感動してしまって、たまらずに文章をしたためるのもいい。



 一艘のカヌーがツイツイ
 北から南へ 朝を横切る
 舳先では伝説の女神が
 松明を掲げる
 世界中の男たちが
 その方角へ視線を向けた
 風の味が歌う
 愛しい娘の名をガラスに響かせながら
 ―Manhatã [Para Lulu Santos]


 経験上、なんて大げさに言うのも変だけれど、朝のフラットな感覚が選ぶのは文句の付けようのない名曲・名盤であることがほとんどだ。そうは言っても、それでもなお、なんと美しい音楽、それに美しい歌詞だろう。上にあげたのは國安真奈さんによる素晴らしい対訳の1番の抜粋で、それに続く「マニャタン」と繰り返すサビのメロディーが今朝僕の頭を捉えて離さなかった張本人だ。この曲自体はアルバムの中ではそう目立たなく地味な佳作といったポジションなんだけど、ふとした時に急に聴きたくなるのは、不思議といつもそういう曲な気がする。
 この『書物』と題されたカエターノ・ヴェローゾのアルバムは、その長いキャリアのなかでも傑作の一つとして挙げられることも多いようだ。躍動するサンバのリズムに、豊饒なストリングス(チェロが素晴らしい!)、ツボを押さえたホーンアレンジの妙技、それらの間を掻き分ける歪んだギターの音、そして理知的なカエターノの歌、と、ポイントを挙げてみるならばこんなところだろうか。
 ぼくがこの作品を買ったのはたしか中学生の時のことだったはずだ。もちろん当時の僕にこの良さが理解できたのかどうかは怪しいものだが、その後もずっと手放さず、数か月ごとに引っ張り出しては聴いている。それほど気に入っているはずなのに、実は、いつもついつい後回しにしてしまってカエターノの他の作品は一つも聴いたことはない。このカエターノに限らず、2007年の来日前後にマリーザ・モンチに熱を上げたのを唯一の例外として、ぼくはMPBもといブラジル音楽とはずっと一定の、それもいくぶん遠めの距離を保っているようだ。これを機に、近いうち一歩踏み出してこの距離を少し縮めるとしよう。その際手掛かりとするべきは、やはり「粋な男」カエターノにほかならないだろう。
ceb691e2.jpg

『Let The Dominoes Fall』

Rancid




 
パンクのCDを買うなんていつ以来だろうか。
 しかし、やはりまあランシドというのは僕にとっても特別なバンドなのだ。他ならぬ彼らによって、中学生の僕はパンクロックの世界に足を踏み入れたのだから。このランシドやクラッシュは今でもよく聞き返しているが、新たにパンクのアルバムを買うようなことはすっかりなくなってしまった。現在一般にパンクと呼ばれているものには十代しか喜ばないだろうというのが率直な考えだし、僕もすでに子供ではなくなったのだ。しかしそれでも、あの時彼らが僕に植えつけていったパンクの芽は、僕のなかで未だ枯れることなく生きているように思う。パンク・イズ・アティテュード。つまり、そういうことなのだ。
 一聴した限りでは、直球ど真ん中という印象。これをランシドの集大成と呼ぶかどうかの判断はまだ下せないが、前作『Indestructble』から6年を経、その間にラーズ・フレデリクセン・アンド・ザ・バスターズ、トランスプランツにティム・アームストロングのソロと(僕はこれらすべてを追っていた!)、メンバーが各自に活動をしてきた後に帰結した結果がこのランシドとしての新作だと考えていいのだろう。
 

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